第1回|呼吸と背骨から身体を整える
今回のテーマ:「呼吸」と「背骨・胸郭の動き」から、自分の身体の状態を知る。
SCPでは、いきなり筋力やパワーを高めることから始めるのではなく、まずは自分の身体がどのような状態にあるのかを知り、本来持っている動きを発揮しやすい“ニュートラルな状態”へ整えていくことを大切にしています。
第1回は、その土台となる「呼吸」「胸郭」「背骨」にフォーカスしました。
01|まずは「今の身体」をチェック
最初に行ったのは、座った状態で身体を左右に回旋するモニタリング。左右で、以下のようなポイントを確認しました。
- 振り向きやすさに違いはないか
- 背骨や胸郭はスムーズに動いているか
- 首や腰だけで無理に動かしていないか
- 違和感や詰まりを感じる場所はないか
02|なぜ「呼吸」から始めるのか
呼吸は単に酸素を取り込むだけのものではありません。息を吸ったり吐いたりするたびに肋骨や胸郭は動き、その動きは背骨や体幹の働きとも深く関わっています。
呼吸が浅かったり、胸郭の一部分しか動いていなかったりすると、背骨や身体全体の動きにも影響します。そこで今回は、普段無意識に行っている「呼吸」を、あえて意識的にコントロールしました。
胸郭への呼吸
左右それぞれの胸郭の広がりを感じながら呼吸。普段使いにくくなっている部分にも呼吸を届けるような感覚で、肋骨の動きを引き出していきました。
360°の呼吸
仰向けになり、お腹の前だけではなく、横・背中側まで広がる感覚を確認。身体を大きく動かさずに呼吸をコントロールすることで、体幹を安定させながら呼吸する感覚も学びました。
03|背骨を「部分」ではなく連動して動かす
スキーでは、脚だけが単独で動いているわけではありません。背骨や胸郭を含めた身体全体が連動することで、バランスを保ちながらさまざまな姿勢や運動をつくっています。
そこで今回は、背骨の基本的な動きを一つずつ確認しました。
SIDE BENDING|側屈
身体を左右へ倒す動き。単純に肩を下げるのではなく、胸郭そのものが左右へ移動する感覚を使いながら、身体の側面を動かしました。さらに呼吸を組み合わせることで、肋骨周辺の動きも引き出していきます。
SIDE BENDING + ROTATION|側屈+回旋
側屈に身体をひねる動きをプラス。一方向だけではなく、複数の方向へ背骨を動かすことで、胸郭と背骨のより複雑な連動を引き出しました。
FLEXION & EXTENSION|屈曲・伸展
四つ這いになり、背骨を丸める・反らす動きを実施。「どこを動かしているのか」を意識しながら、丸める/反らすという背骨の基本的な動きを確認しました。さらに呼吸を組み合わせ、動きにくい部分へ呼吸を送り込むような感覚にもチャレンジしました。
第1回で一番大切なこと
今回の目的は、「身体を柔らかくすること」だけではありません。大切なのは、以下の流れを身につけることです。
↓
動きにくい場所に気づく
↓
呼吸や運動によって身体を整える
↓
もう一度動いて変化を確認する
これはSCPを通して繰り返していく、とても重要な習慣になります。
日常生活でやってみよう
今回行った呼吸や背骨のエクササイズは、1回行って終わりではありません。朝起きたときやトレーニング前などに取り入れながら、「今日の身体はどう動いているだろう?」と確認する習慣をつくってみてください。
毎日の小さな積み重ねが、自分の身体への理解につながります。
次回へ
第1回は、身体を整えるための土台となる「呼吸 × 胸郭 × 背骨」に取り組みました。ここから少しずつ身体の各部位へテーマを広げながら、「スキーヤーとして動きやすい身体」へつなげていきます。
アーカイブ動画(参加者限定配信)も活用しながら、ぜひ日常の中で繰り返してみてください。
身体が変われば、滑りも変わる。
スキーヤーコンディショニングプログラム
